記事: 使いやすいマザーズバッグ その3|収納編
使いやすいマザーズバッグ その3|収納編

バッグ研究家の林です。
6月にいただいた声で多かったのが、「ポケットを増やしてほしい」というご意見でした。ではなぜ、今回のマザーズバッグは細かく小分けにしなかったのか。
その答えが、「大きく分けて、立てて挿す」という収納です。今回は、この形にした理由と、手提げの「famille(ファミーユ)」、リュックの「STEP(ステップ)」それぞれの工夫についてお話しします。
ポケットが多いと、出したい時にさっと出せない
サンプルは、ポケットや収納を増やした形でした。
ところが、サンプルをモニターさんに使ってもらうと、「収納が多すぎて小分けになり、出したい時にさっと出せない」という声がありました。「しまいやすい」と「取り出しやすい」は、同じではないという指摘もあり、収納の作りを見直しました。
しまう場所が細かいと、戻せない
子どもと一緒にいる時は、荷物を出すことだけでなく、戻す動作も大切です。
両手がふさがっていたり、子どもから目を離せなかったり。戻す場所が細かく決まっていると、急いでいる時にはそこまで手が回りません。ひとまず空いている場所へ入れた結果、荷物が混ざってしまうこともあります。
そこで今回は、細かく分けすぎず、大きく入れて取り出せる形にしました。
仕切りのあるロフトポケットは、中央の面ファスナーを外すと一つの大きな空間としても使えます。細かく分けたい時と、ざっくり入れたい時。その日の荷物や状況に合わせて変えられるようにしています。
立てて挿すと、中で倒れにくい

もう一つ大事にしたのが、「立てて挿す」収納です。
マグボトルやペットボトルがバッグの中で横になると、上にほかの荷物が重なり、取り出しにくくなります。そこで、大きなロフトポケットを設け、縦に挿せるようにしました。
立った状態を保ちやすいので、どこにあるかが分かり、手を伸ばしやすくなります。これも、モニターのみなさんやアイデア募集で届いた声をもとに考えた形です。
STEPは、デッドスペースを2階建てに

リュックのSTEPは、普通のリュックでは空きやすい上部を使い、収納を2階建てにしました。
下の段には、ポーチや着替えなど、まとまった物をガサッと入れる。上の段にあるロフトポケットには、よく使う細かい物を分けて入れる。上下で役割を分けることで、バッグを大きくしすぎず、荷物が混ざりにくい形を目指しました。

背面には、左右と上の3方向から手を入れられるポケットがあります。入口は3つですが、中は一つの収納です。右肩、左肩のどちらに掛けていても同じ場所へ手を伸ばせます。ベビーカーなどに掛けたままなら、上から取り出せます。
familleは、ウェットティッシュのそばに捨てる場所

手提げのfamilleは、背面からウェットティッシュを取り出せるようにしています。そのそばに設けたのが、使い終わった物を一時的に分けて入れる収納です。
濡れた物をほかの荷物と同じ場所へ入れると、中身に触れてしまうことがあります。そこで、使う場所と一時的に入れる場所を近づけ、ほかの荷物と分けられるようにしました。
※使用後は中身を取り出し、収納部分のお手入れをしてください。
大きくしすぎなかった理由
familleは、ちょっとしたお出かけで使う荷物を想定しています。
バッグを大きくすれば、たくさん入ります。ただ、荷物が増えるほど中で混ざり、必要な物を探しにくくなることもあります。そこで、最低限の荷物を入れやすく、取り出しやすい大きさを目指しました。
STEPも考え方は同じです。外側を大きくするのではなく、空きやすい場所を2階建てにすることで収納を確保しました。
一方で、子どもが2人、3人と増え、それぞれの着替えや持ち物をまとめて入れる場合には、容量が足りない可能性があります。どんな場面にも合うと言い切らず、使う日の荷物に合わせて選んでもらいたいと思っています。

ついに、ここまで形になりました。たくさんの応援やメッセージを、本当にありがとうございます。
次回は、モニター募集に応募してくれたフォロワーのみなさんと行う撮影のお話です。初めて参加するメンバーもいます。当日の写真とともに、あらためてお伝えします。
次回予告
次回は、モニターさん・モデルの親子との撮影の話です。
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