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記事: ナイロンとポリエステル、どっちのバッグを選ぶ?——バッグ研究家が教える素材の基礎

ナイロンとポリエステル、どっちのバッグを選ぶ?——バッグ研究家が教える素材の基礎


通勤用のリュック、毎日使うトート、雨の日にも持ち歩くバッグ。商品ページで素材を見ると、「ナイロン」「ポリエステル」、さらに「500D」や「1050D」といった表記が並んでいます。

数字が大きいほうがよいのか。ナイロンなら丈夫なのか。先に結論をお伝えすると、素材選びに一つの正解はありません。大切なのは、軽さ、丈夫さ、雨や日差しとの付き合い方など、使う場面に合っているかどうかです。

今回は、バッグを選ぶときに役立つ素材表示の読み方を、4つのポイントに分けてご紹介します。

1. デニール(D)は「糸の太さ」を読む目安

バッグの素材欄で見かける「500D」「1050D」のDは、デニールという単位です。9,000メートルの糸が1グラムなら1デニール。一般に、数字が大きいほど糸が太く、厚みのある生地になります。

たとえば500Dより1050Dのほうが太い糸を使っている、と読むことができます。ただし、デニールは素材の成績表ではありません。数字が大きいほど高級、どんな用途にも最適、という意味ではないからです。

毎日たくさんの荷物を持ち歩くなら、太い糸で織られたしっかりした生地が候補になります。一方、荷物を軽くしたい日や、やわらかな持ち心地を求める場面では、細い糸の生地が使いやすいこともあります。

デニールを見るときは、数字だけで決めず、バッグ全体の重さや手触り、使いたい場面と一緒に確認してみてください。

 

 

2. ナイロンとポリエステルは、得意な場面が違う


 

ナイロンとポリエステルは、どちらもバッグによく使われる合成繊維です。見た目が似ている製品もありますが、素材としての傾向には違いがあります。

素材 一般的な特徴 選ぶときの着眼点
ナイロン 摩擦や引っ張りに強い。ポリエステルより水分を吸いやすく、紫外線の影響を受けやすい傾向がある 荷物が多い、こすれやすい、日常的にしっかり使いたい場面
ポリエステル 水分を吸いにくく、紫外線に強い。衝撃にも強い傾向がある 雨や汗、日差しに触れる機会が多い場面

 

ここで気をつけたいのは、「ナイロンは上、ポリエステルは下」といった優劣にしないことです。生地の織り方、厚み、表面加工、裏地や芯材の組み合わせによって、バッグとしての使い心地は変わります。

たとえば同じナイロンでも、薄く軽いものと、太い糸を高密度に織ったものでは印象が異なります。ポリエステルにも、軽い日常使い向けから、しっかりした生地までさまざまな種類があります。

迷ったら、「何という素材か」だけでなく、次の順番で見ると選びやすくなります。

  1. どこで使うか——通勤、旅行、屋外、近所への買い物
  2. 何を入れるか——PC、書類、着替え、軽い小物
  3. 何を優先するか——軽さ、摩擦への強さ、雨や日差しとの付き合いやすさ、質感

素材名は、バッグを選ぶための入口です。最後は実際の重さやつくりまで合わせて見るのがコツです。

 

3. KABAGも、使い方に合わせて素材を選んでいます

 

KABAGでは、商品が想定する使い方や、持ったときの印象に合わせて素材を選んでいます。

たとえば「KABAG for ADHD」には、ツイルとコーデュラ®バリスティックの2種類があります。ツイルは上品な織り目があり、日常になじむ質感が特徴です。バリスティックは、高い耐久性を意識した素材です。

同じ収納構造を持つバッグでも、素材が変わると見た目や重さが変わります。

レギュラーサイズではツイルが750グラム、バリスティックが820グラム。

ラージサイズではツイルが960グラム、バリスティックが1,050グラムです。

「しっかりした素材感を重視したい」「日常になじむ表情や少しでも軽いほうを選びたい」など、持ち歩く場面を思い浮かべると選びやすくなります。

また、KABAG journeyには国産のKONBU-Nナイロンを採用しています。KABAGが扱う素材は一つではありません。形や収納だけでなく、素材も含めて、そのバッグを使う時間を考えています。

※各商品の素材、重量、仕様は変更される場合があります。購入前に現行の商品ページをご確認ください。

 

 

4. 素材の特徴は、お手入れにもつながる

 

ナイロンもポリエステルも、汚れや水分をそのままにしないことが基本です。汗や皮脂が気になるときは、固く絞った布でやさしく水拭きします。雨に濡れたら、まず乾いた布で水分を拭き取りましょう。

乾かす場所は、風通しのよい日陰です。直射日光やドライヤーの熱は、生地や加工を傷めるおそれがあるため避けます。

とくにナイロンは紫外線の影響を受けやすい傾向があります。使わないときも、日差しが当たり続ける窓辺などを避けて保管すると安心です。

なお、「撥水」と「防水」は同じではありません。撥水は生地の表面で水を弾く加工、防水は生地の向こう側へ水を通さない性質を指します。素材名だけで防水性を判断せず、商品ごとの表示を確認してください。

洗濯や洗剤の使用についても、バッグごとに仕様が異なります。丸洗いする前に、商品ページや付属のケア表示を確認することが大切です。

 

バッグの素材は「使う場面」から選ぶ

 

デニールは糸の太さの目安。ナイロンとポリエステルには、それぞれ得意な場面があります。どちらが優れているかではなく、自分がどこで、何を入れて、どのように持ち歩くかに合うことが大切です。

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