記事: 交流会で見えた問題点
交流会で見えた問題点

「バッグを締め忘れて走り出してしまう」
「バッグの中水筒がこぼれる」
「ポーチが増殖する」

お悩みはどんどん出てきて終わりません。
私だけは聞きながら、
開けたらしめたらいいじゃないですか…。
水筒は使ったら締めましょう…
こんなに思っていましたが参加している人がその事に共感しているのを目に当てて皆さんの悩みの深さを思い知りました!
次は実演タイム。ここでも驚くべき事実が!
普段のバッグをそのままテーブルにドン。 その中にはレシートの束、バラけたポケットティッシュ、片方だけの靴下、そして…食べかけのパン(とても食ですよね?)。 興味深かったのはここでも参加されている皆さんの反応。 正直私には衝撃が大きかったのですが、誰もが笑って、「あるある」と言われていたのです。
「見えないものは、ないのと同じですね」
この時に三葉さんが、評価されたこの言葉がそのまま製品のキャッチコピーになりました。またこの
瞬間、私は本当に取り出しやすく視認性を高めました。
でも、ただ見えるだけでも奥が深かったです。
そこには、
・モノを住所
・問題色の問題も解決しないことがわかりました。
モノを取り出すと「やり直し作業」も次に必ず行わないといけません。でも出したら中に同じような形状の収納でどこから出すのか?どこに決めるのか?
そんな無限ループを補完できるように各ポケットの上部に透明なシールが脱着できる枠を設置してここピクトグラムを貼れるようにしました。

※ピクトグラムシール(どこに何を入れるかわかるように)をご用意しました。 シールのイメージは、鍵・薬・イヤホンは上段の「浅い位置」へ。 シールの表記も工夫して(1枠=トグラム+文字)を採用。 文字はユニバーサルデザインフォントを使い、白地×視認・十分な字間で読みやすさを最優先に整えました。
一番バッグに入るのは人によって千差万別なので不足している情報は自分でも書けるように空白のシールも用意してスタマイズもできるようにしました。
次に〈裏地の色〉。色覚に特性のある方の声も参考に、

「明るすぎるとチカチカする」
「暗色赤みが強い色や境界が溶けやすい」
「強い黄色は照明で白飛びしやすい」
という気づきを設計に反映しました。ADHD向けのKABAGでは、淡いブルーや彩度の低いオレンジやイエローを一応に半透明メッシュを組み合わせ、「ポケットに入れても中が暫定化できる」内装にしました。
次は、みんなの声で完成した製品の感想を伝えます。
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