記事: 【出張報告】ADHD 当事者 677 名の声とともに、世界認知行動療法学会(サンフランシスコ)へ行ってきました
【出張報告】ADHD 当事者 677 名の声とともに、世界認知行動療法学会(サンフランシスコ)へ行ってきました
こんにちは、バッグ研究家の林です。
2026 年 6 月 25 日から 28 日にかけて米国サンフランシスコで開催された「第11回世界認知行動療法学会(WCCBT 2026)」に、KABAG for ADHD を出展してきました。帰国してあらためて、この出張で見たこと・聞いたことを、みなさんにご報告します。
なぜ、バッグメーカーが学会へ?
WCCBT は、認知行動療法(CBT)の分野で世界最大級の国際学会です。今回は世界中から約 2,400 名の研究者・臨床家・支援者が集まりました。
KABAG for ADHD は、ADHD 当事者 677 名へのアンケートから生まれたバッグです。「バッグの中で物が見つからない(71.3%)」「家の鍵をなくした経験がある(57.0%)」「家を出てから忘れ物を取りに戻った(63.5%)」——こうした声の一つひとつを、「見える化」と「定位置化」という 2 つの設計原則に落とし込みました。
このバッグを海外に届けるなら、最初にやるべきことは売り込みではなく、日本での開発と同じ「聞くこと」だと考えました。世界中の ADHD 研究者・支援者が集まる WCCBT は、そのための最良の場所でした。

ブースで聞いた、世界の声
会期 4 日間のうち、企業展示が行われるのは 2 日間。その 2 日間、Bronze スポンサーとしてブース(Booth #208)を構え、来場者のみなさんと向き合いました。

印象的だったことが 3 つあります。
1. 「見える化」「定位置化」は、言葉の壁を越えた。
透明ポケットと定位置収納という考え方は、ほとんど説明を必要としませんでした。ADHD 支援の現場に立つ専門家のみなさんは、これらを「自分たちが日々教えている工夫と同じ方向のもの」として、すぐに理解してくださいました。
2. 質問がとても実践的だった。
「これで何かが治るのか?」ではなく(治りません、と私たちも明言しています)、「私のクライアントは、平日の朝これをどう使うだろう?」——まさに私たちが望んでいた対話でした。
3. 宿題をたくさんもらった。
サイズの好み、ストラップや重さへのフィードバック、トートやショルダーなど別の形への要望。すべて、これからの商品改善リストに載っています。
中島美鈴先生のシンポジウム登壇
共同開発者の中島美鈴先生(臨床心理士・心理学博士)が、同学会のシンポジウムに登壇されました。日本で積み重ねてきた研究と実践が世界の舞台で紹介される場に立ち会えたことは、私たちにとっても大きな誇りです。

また、海外の ADHD 研究の専門家から、KABAG for ADHD への推薦の言葉もいただきました。こちらは整い次第、あらためてご紹介します。
紀伊國屋書店サンフランシスコ店での店頭イベント
学会の期間中には、紀伊國屋書店サンフランシスコ店で店頭イベントも開催しました。学生さん、子育て中の方、お仕事帰りの方——学会とはまた違う「暮らしの目線」での反応に触れることができ、その場でご購入くださる方もいらっしゃいました。
これからのこと
- ABCT 2026(11 月・米国ボルチモア)に参加予定です。 今回と同じく、まず聞くことから始めます。
- 新しい形の検討を始めました。 現地でいただいた声をもとに、トート・ショルダーなどの形状を検討しています。
- 米国向けオンラインストア(kabag.us)を公開しました。 日本で生まれた KABAG が、米国のみなさんにも届き始めています。
677 名の声から生まれたバッグが、世界に歩き出しました。これからも、聞いたこと・変えたことを正直にご報告していきます。
いつも KABAG を応援してくださり、ありがとうございます。
バッグ研究家 林明大
※ KABAG for ADHD は一般消費者向けのバッグであり、医療機器や治療を目的とした製品ではありません。



