日本製バッグの産地

▶香川県のイメージは?

と聞かれると「うどん!」と思われるかたが多いかと思います。が、

実は手袋やバッグの生産がとても盛んなところなんです。

でもなぜ? ?

気になりませんか?

それは、1888年 東かがわ市に住んでいた住職が駆け落ちして大阪へ移り住み手袋をつくり生計を立てたことがきっかけだそうです。 それから時がたち1892年この時期に東かがわ市では地場産業の衰退がはじまります。
香川県はもともと温暖かつ降雨量が少ない気候で、製糖業や製塩業が発達した地域で、東かがわが発祥である白砂糖も、江戸時代後期には全国一の生産量を誇った塩も、温暖少雨の気候条件に適していたのです。
しかし明治時代後期には、砂糖、塩共に外国からの輸入が増えたことで生産量が減少し、産業は衰退をはじめます。
産業に従事していた人たちの生活も苦しくなっていきました。

そのような状況の救済策として、大阪で手袋製造をしていたところ相談が持ちかけられたことで、その技術を持ち帰り、東かがわで手袋の製造が始まることとなったのです。

そして40年ほど前に手袋も外国からの輸入が増え生産量が減少しはじめたのをきっかけにその技術を活かしてバッグの製造が始まりました。実はこんなドラマような歴史があるんです。

引用:https://te-t.jp/articles/gloves_history/

▶そして今、

製糖業、製塩業 → 手袋製造、バッグ製造 → そして今また製造の転換をもとめられています。

その理由は、中国や東南アジアでは縫製技術の飛躍的に向上にあります。

たとえば、

▪中国の場合月に生産できる数量は小さい工場でも数万本です。

▪ベトナムなどでは数十万本と桁違いの生産キャパがあります。

加えてそれらの工場は一日の稼働時間が長いのでミシンをかける職人さんたちの習熟がとても早いのです。しかも若い人多い! !そしてまた縫製のミシンやその他の機械にも積極的に投資をして作業効率もどんどんよくなってます。

▪逆に日本で月に生産できる数量は大きい工場でも数千本ぐらいです。

残念ではありますが単純に縫製という部分については日本製も中国製もほとんど変わらない状況になりこの部分については優位性がほとんどない私は感じています。

▶現状の状況

また現状では日本の市場が急激に縮小しております。今までメーカーは卸売業者がアパレルや小売店から受注した商品を生産しておりました。ですが現在アパレル業界の小売り単価の低下や縮小の影響で中間業者である問屋が激減。それに伴いまとった生産を確保するのが難しくなっております。また職人の高齢化や後継者問題もあり生産できる数量も低下しています。

でも逆にいえば日本製のバッグは希少性がとても高まっているとも言えるのではないでしょうか? ?

▶今後について、

言いたくはありませんが今の流れでいくと今後需要が拡大していくことはないでしょう。ではどうしたらいいのでしょうか。

私が思うこれからのモノ創りは「発信」です。そのためにはまず職人さんたちが”0(ゼロ)”からモノが創り出せるという技術がいかに魅力的であるかを再認識してもらうことだと考えています。そしてその技術を積極的に見せる。(職人さんたちはシャイな人が多いので工夫は必要だと思います。)

そして、

・希少性を活かしたモノ創り

・小ロットだからこそ出来る提案型のモノ創り

・クラウドファンディングを活用してBtoC、DtoCへの取組

これを日常の工程に加えることで新しい道が見えてくるのと考えています。そして私も卸売業者として活動量を増やしお世話になっている職人さん達のためにできる事を考えて行動していきます。

もし、新しいアイデアややって欲しい企画などあれば教えてください!