【カバンの中身整理術】もうごちゃごちゃしない!

「カバンの中身を整理しても、またすぐごちゃごちゃになる」

「サッとモノを取り出さなきゃいけない時に、なかなか見つけられなくて焦ってしまう」

「失くしたと思って買ったモノが、カバンの底の方から出てきた……」

改札やレジでモタモタしたり、忘れたと思ってハンカチを買ったらカバンから出てきたり。そんな経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。

けれども、そこですぐにカバンを整理して中身をきれいに保てる人は、そんなに多くはないと思います。

『整理術』や『収納方法』は雑誌の特集でもよく見かけますし、何年かに一度、大ヒットする書籍やハウツーもありますよね。つまり裏を返せば、それだけ整理の仕方がわからない、続かない人が多いということかもしれません。

そこでこの記事では、「あなたにとって最適な整理術とは?」といった切り口で、カバンの中身の整理方法をご紹介しています。

ぜひ、自分自身に当てはめて考えながら読み進めてくださいね。自分に合った方法を取り入れて、必要なモノがいつでもサッと取り出せる快適なカバンで出かけましょう。

※この記事は、「ありそうでなかった、あったらいいな」を具現化するバッグ研究家が監修しています。

カバンの中身を整理できないのはなぜ?

せっかくがんばって整理しても、結果が今までと同じ「しばらくしたらまたごちゃごちゃ」なんて、もったいないですよね。

なぜ整理できないのか、なぜ整理してもまたごちゃごちゃになってしまうのか、その原因について知ってから、それを避けられる方法を考えた方がよさそうです。

カバンの中がごちゃごちゃになる理由

まずは、そもそもカバンの中身がごちゃごちゃになってしまう原因を考えてみましょう。

まず考えられるのは、持ち運ぶ必要のないモノも入れているということです。

前回お出かけした時のレシートやもらったポケットティッシュ、使わないハンドクリーム、食べかけのお菓子など、必要のないモノをカバンに入れたままにしていませんか。

使わないモノを入れていると余分なスペースを取られますし、そんな中で必要なモノを取り出すためにガサゴソ探っていると、気をつけていたとしても、カバンの中は雑然としてしまいますよね。

モノによっては、衛生的にも入れっぱなしが気になる場合もあります。

なぜ一度整理してもまたごちゃごちゃになってしまうのか

いったん整理してもまたすぐにごちゃごちゃになってしまう原因としては、いろいろなケースが考えられます。

たとえば、ポーチやケースに入れていたとしても、いつのまにか中身が混じってしまったとか、とりあえずのつもりで直接カバンに入れてしまうとか、何かしらあなたに特有のごちゃごちゃになる理由、やりがちな行動がいくつかあるはずです。

けれども、そういったことのほとんどは、要するに、「その整理方法が途中で面倒臭くなった」せいで起こっているとは考えられないでしょうか。あるいは「その方法では使い勝手が悪かった」せいかもしれません。

つまり、「自分にとって」楽な方法、「自分にとって」便利な方法で整理していないから、元の整理された状態にモノを戻すことができないし、続けられないのです。

自分に合ったカバンの整理方法を見つけよう

そこで提案したいのが、「自分にとって」楽か「自分にとって」便利か、という視点を持って整理方法を選ぶことです。

カバンの整理方法は世の中にたくさんありますが、他の人に合っていたり、みんなに人気だったりしても、あなたにとって勝手のいいやり方でない限り、カバンを整理された状態に保つことは難しいということは、先の項目で触れたとおりです。

あなたの性格やライフスタイルに合った整理方法はどれか、想像しながらこの先を読み進めてみてくださいね。

と言っても、どれか一つの方法を選ぶということではなくて、

持ち運ぶモノや出かける先などに合わせて、楽で便利だと思える方法を自由に組み合わせるのがおすすめです。

【大前提】不要なモノは入れない

まずは大前提として、「不要なモノは入れない」ことを徹底しましょう。

今日必要じゃないモノはカバンに入れない、入っていたら取り出す……というのは当たり前のようですが、意外とできていない人も多いようです。朝に時間がない、帰ってきたら疲れているなどの理由で、学校や仕事に行く時のカバンの中身をずっと入れたままにしていないでしょうか。

まずは帰宅後か外出前に、カバンに入っている不要なレシートなど、明らかなゴミを捨てることから始めましょう。

不要なモノに気づいたらすぐにカバンから取り出すことも、少しずつでも実行していきます。

最終的には、定期的にカバンを整理する癖をつけるのが目標です。

大変そうに感じるかもしれませんが、これからお話しする方法の中であなたに合ったやり方があれば、定期的にカバンの中身を整理するのに、それほどの手間はかからないはずです。

または、「帰宅したらカバンに入っているモノを全部取り出す」といった方法で、不要なモノを排除するやり方もあります。

こまごまとしたモノが多かったり、運ぶモノが多かったり重かったりすると、なかなか実行が難しい方法ですが、小さめのショルダーバッグなどを使った日にはおすすめです。

①カバンの中を仕切る

ここからは実際の整理方法を見ていきます。

最初の整理方法は、カバンの中を仕切るというものです。基本的には3つに分けるのがおすすめです。というのも、人間が瞬時に把握できる最大数が3であると言われているからです。(*1)

カバンからサッと取り出したりぽいっと投げ入れたりするのに、特に考えなくても正しい仕切りを選択できるはずなので、そこまでがんばることもなくカバンの中身をきれいに保つことができるでしょう。

つまり、これは特に、小分けが面倒な人入れたモノが取り出し口から見えた方がいい人向けの整理方法です。

分け方としては、「取り出す時間別」か、「取り出す場所別」にしておくとごちゃごちゃになりにくいでしょう。たとえば「朝・昼・晩」や、「電車・学校・バイト先」などです。使うタイミングが同じものをまとめることによって、出す時もしまう時も一緒という状態を作り、カバンの中が雑然とするのを防ぎます。

仕切る方法はお好みでかまいませんが、境界をハッキリ区別できるもの・いつのまにか中身が混ざってしまわないものを選びましょう。厚手の布でできたマチのあるポーチや小さめで軽い収納ケースなど、さまざまなアイテムが利用できるはずです。

それらをカバンのサイズぴったりに配置できれば、モノが挟まることもないので完璧です。

②小分け収納する

次は、ポーチなどに小分けに収納してカバンに入れる方法です。

モノが空間を自由に動き回らないので、必然的に、カバンの中がぐちゃぐちゃになるのを抑えてくれます。

別のカバンに入れることがある小さなモノをまとめて入れておくと、入れ替えの手間がなくて便利です。たとえばメイクポーチ、ペンケースなどはこの整理方法です。

一つ注意点としては、カバンの中身を全てこの方法で整理すると、ポーチだらけになって逆に探す手間が増えてしまうかもしれないということです。

このポーチにはこれが入っていると覚えていればいいかもしれませんが、数が増えればそれも難しくなってきます。また、戻すポーチを間違ったり「とりあえず……」とカバンに直接入れたりしているとごちゃごちゃになってしまい、探し物をする時間が増えてしまうかもしれません。

小分けにする方法は、基本的には「中身が見えない方がいい」人、モノ向けです。

けれどもたとえば、レポート用紙や筆記具、あるいはパッケージがかわいいお菓子など、見えてもかまわないモノ、見せたいモノなら、シースルーのケースやポーチを利用すると便利で気分も上がりますよね。

カバンの中をきれいに保つためにも、モノに合わせた収納を心がけましょう。

③バッグインバッグを使う

3つ目は、バッグインバッグを使う方法です。

バッグインバッグそのものは仕切りとしても使えますし、そこについているポケットはポーチのような存在で、①の仕切りと②のポーチを合わせたような機能が期待できます。

また、バッグインバッグは中身をそっくり他のカバンに入れ替えられたり、それ自体をバッグとして使ったりもできるので、こまごまとしたモノを頻繁に、一度に移動させるといった用途に適しています。ビジネスバッグに合わせてよく使われていますよね。カバンから取り出して、すぐに交渉や作業に移れる便利なアイテムです。

最近では、コスメ収納やリュック専用のものなど、さまざまな種類のバッグインバッグが豊富に販売されています。ファスナーつきポケットや持ち手の有無、素材など、用途に適したものを選ぶことで、カバンの中を常にスッキリと使いやすい状態に保ってくれるはずです。

ただし、中身の見えない似たようなポケットが多すぎると、モノを探す手間は逆に増えてしまうかもしれません。必要なタイプの収納が必要な数だけあるバッグインバッグを選ぶようにしましょう。

④機能性の高いカバンを使う

最後は、機能性の高いカバンを使う方法です。

たとえばノートPC用のパッドつきスペースやシューズ専用のポケット、下部に着脱可能なボックスが備わったカバンを見かけたことはないでしょうか。

このような、それ自体が機能性に優れたカバンは、たくさんの荷物を運ぶ必要がある人や場合におすすめです。

自分でいろいろ工夫しなくても、最初から「モノの住所」が決まっているカバンを使えばぐちゃぐちゃになることはありませんし、探し物に時間を取られることもありません。

弊社で販売している『KABAG BOX』も、リュックの中のモノをすぐに見つけられる「時短リュック」として企画した商品です。

メインの収納スペースはガバッと開くことができ、「見せながら小分け収納」を実現しました。内側の布地はオレンジやブルーを使っていることもあり、カバンを開けば何がどこにあるのか、ひと目で確認できる仕様です。

また、モノが多くなると重さや荷物の片寄りも気になりますよね。『KABAG BOX』の立体的な収納構造は、荷物の分散と片寄りを抑えますので、背負いやすく疲れにくいという特徴もあります。

このように、高機能カバンには豊富な種類の便利な工夫が備わっています。

けれども、不要な機能があると、かえって整理の邪魔になったりコストパフォーマンスが下がったりということが考えられますので、自分の持ち物やライフスタイルに必要な機能を備えたカバンを選びたいものです。

もう探し物に時間を取られない!『KABAG BOX』についてはこちらから

【カバンの中身整理術】もうごちゃごちゃしない! まとめ

ここまでで、あなたに合った整理方法は見つかったでしょうか。

カバンの整理の基本は、「不要なモノを入れないこと」。レシートなどのゴミや今日使わないモノを入れるのはやめましょう。その上で、性格やライフスタイルに合った整理方法でカバンの中身を整えます。

整理方法として、この記事では以下のものを取り上げました。

①カバンの中を仕切る
②小分け収納する
③バッグインバッグを使う
④機能性の高いカバンを使う

カバンの中身をまったく整理できない人には、まず①を試すことをおすすめします。

いきなり細かく整理するのは面倒だったり続かなかったりしても、とりあえず決まった場所に放り込むだけで快適になるという体験をすれば、整理することに前向きになれるはずだからです。そこからまた別の方法を試したり、自分なりに工夫したりしてみてください。

そのことが自然と、カバンの中身を整理する習慣にもつながっていくはずです。

ちなみに、新しい習慣を身につける日数には諸説ありますが、「簡単なものであればあるほど習慣化にかかる日数は少ない」(*2)ということは確かなようです。「それなりに整理されているカバンを定期的に整える」という数秒でできそうなこの習慣なら、あなたもすぐに身につけられそうだと思いませんか。

自分にとって楽で便利な整理方法なら、がんばらなくてもできますし、きっと続けられます。二度とごちゃごちゃにならないカバンを持って、さっそうと出かけましょう。

*1 スタニスラス・ドゥアンヌ著「数覚とは何か?」早川書房
*2 Dr. Phillippa Lally - "How are habits formed: Modeling habit formation in the real world"